意外に多い女性の水虫、水虫患者の男女比は1:1
「足が臭い」「足が汚い」「足の皮がボロボロ」という足の3Kは、イメージ的に男性固有のものと考えられがちですが、実際は女性にも多いものです。女性はストッキングやハイヒール・ピンヒールでお洒落に足を着飾っているため、汚さとは無縁のイメージがあります。
しかし、「汚ギャル」なんて言葉が一時期流行ったように他人に見えないのであれば取り繕う必要はないと考える女性も意外に多いのです。そして、靴に覆われて見えない足では本人も気付かないうちに水虫が進行していることも珍しくないのです。
水虫になったとしても恥ずかしがらないで
一般に、「水虫は男性に多く女性はめったにかからない」と考えられがちです。というよりも「女性が水虫にかかるはずがない、かかるのは女性らしくない」という思い込みが圧倒的に多いと思います。
そのため、水虫になったことを恥ずかしいと思い込んでしまう心理が働いてしまうかもしれません。しかし、女性は絶対に水虫にかからないわけではありません。実際、水虫患者の男女比は1対1で、水虫の発症率は女性の場合70%に達するといわれているのです。
水虫を隠しても意味ない、患部が広がるだけ
このように、女性も男性と同じくらいに水虫にかかりやすいものですが、女性は男性ほどあけっぴろげに水虫の話をすることはありません。否が応でも自分が水虫であることは全力で隠し通そうとするのです。
女性は男性よりも自分のイメージを大切にするので、イメージダウンにつながる「自分が水虫にかかっていること」は絶対に表に出したくないという意識が働くでしょう。逆に言えば、女性は「自分が水虫である」ということを認めたがらないので治療が遅れて足全体に水虫が浸潤してしまいがちなのです。
女性の足は男性よりも蒸れやすい
「男性=水虫=足が蒸れて臭い」という公式が成り立つほど、男性は靴を脱いだ時点で刺激臭がするほど蒸れた足が臭い、と考えられています。しかし、女性も男性と同様に足が蒸れるものです。
むしろ、女性の場合、パンプスやブーツなど足全体を覆う靴やストッキングなどで足が温められているため、男性よりも足の蒸れが酷くなることがあるのです。水虫は湿気と熱がある環境で活発に働くため、蒸れた足は大好物と言えます。そう考えると、実は女性の方が男性よりも水虫になるリスクが高いのかもしれません。
水虫は恥ずかしがらずに早期治療しよう
水虫は命に関わる感染症ではないものの、放っておくと足がグズグズ・ガサガサになって人目にさらせなくなってしまう上に、他人にも移るので水虫をカミングアウトしただけで周囲に避けられてしまいます。
特にサンダルを履く機会が多くなる夏場は、足が蒸れにくい代わりに水虫の患部を人前にさらすことが多くなるため、水虫は致命的なイメージダウンにつながってしまうかも。夏を迎える前に水虫を治したいですよね。
水虫を治療するには皮膚科に相談するのが一番ですが、「人目に付きたくない」という意識が働きやすく病院に行くのさえもためらわれてしまいがちです。ましてや不特定多数の人に見られるドラッグストアで水虫の薬を買うなんて恥ずかしくてできないかもしれません。
しかし、水虫は放置していても自然に治ることはありません。誰だって水虫になる可能性はあるのです。だから恥ずかしがらに皮膚科で診察を受けて、治療薬の処方を受けましょう。水虫を恥ずかしいと思っているなら、すぐに治療するのが一番です。