女性の足の大敵!魚の目・タコを治療するには何が一番?
綺麗な足は、無駄な肉が付いていなくて、足首がキュッとくびれていればいいというわけではありません。普段は人前で見せない足の裏までも綺麗でないと完璧とは言い難いものです。そんな、完璧で綺麗な足の完成を阻んでしまうのが、魚の目やタコといったできもの。見た目が悪くなるだけでなく、日常生活にも困難をきたしてしまうほどの厄介者なのです。
魚の目やタコができる原因は?
魚の目(鶏眼)・タコ(胼胝)は手や足などにできる皮膚の疾患です。両者とも、手のひらや足の裏の表皮表面にある角質層が刺激を受けて肥厚することで発生します。角質層は皮膚を保護する役割を持っていて、繰り返し強い刺激を受け続けると刺激に強くなろうとして硬く厚くなっていきます。
足にできる魚の目・タコは、歩き過ぎ・走り過ぎといった足の酷使や、靴が足に合っていないこと・靴のクッション性が悪いことが原因になって起こります。
魚の目とタコの違い
魚の目とタコは、どちらも角質層の硬化・肥厚によって発生する皮膚疾患です。基本的には同じものなのですが、でき方に大きな違いがあります。魚の目は釘や画鋲のように、足の内部の真皮層に向かって芯ができるのに対し、タコは角質層が盛り上がって硬くなります。そのため、魚の目ができると歩くたびに痛みを感じてしまうのです。
魚の目の予防、治療はどうやる?
魚の目やタコができてしまったら、自分で取り除こうと考えてしまう人もいるかもしれません。しかし、魚の目の除去を自己流で行うのは大変危険、というか難しいものです。真皮層にまで達している芯を取り除ききれないと歩行時の痛みは残るし、魚の目だと思っていたら実はウィルス性のイボで、逆に悪化してしまった、というケースもあるのです。
魚の目の予防は足の保護が大事
魚の目が出来ないように予防するには、まず足の裏の保護が大事です。特に日頃履いている靴を見直すことが、予防の最善策となります。女性が好んで履くハイヒールやサンダルは、足を綺麗に見せるための靴ではありますが、足をいたわる靴とは言い難いものです。
中敷きも付いてないし、中底は靴底と同じくらいに硬いため、裸足で歩いているのと変わらないくらいの負担が足の裏にかかっているのです。たびたび魚の目に悩まされている人は、柔らかい中敷きを入れるか、靴の種類を変えるといった対策を取ることが予防と治療に繋がります。
魚の目の治療は医師の診断をあおいでから
魚の目の治療は、まず皮膚科を受診して医師に診断してもらうことが大事です。前述したように、ただのタコ・魚の目だと思っていたらウィルス性のイボだった、となれば下手に自己治療をすれば患部が拡大してしまい、裏目に出てしまうことがあるからです。
魚の目の治療の基本はスピール膏などのサリチル酸を配合した薬品を患部へ塗布する、というものです。サリチル酸は皮膚を腐食する作用を持っていて、タコや魚の目のように硬化・肥厚した角質の除去に適しています。しかし、健康な皮膚も腐食してしまうので患部からはみ出ないように塗布しなければなりません。
魚の目の正体がウィルス性のイボであった場合は、外科手術で除去することになります。液体窒素を使って患部を凍結させたり、電気メス・レーザーを使って患部を焼き切るといった荒っぽい方法になりますが、感染拡大を防ぐには効果的です。