ウォーキングで疲れた足をフットケアで労わろう
ウォーキングの良いところは、始めようと思ったその日からいつでも始められること、特別な動作ではなく「歩く」という日常的な動作を行うから、運動の得意苦手は関係ない点にあります。
しかし、ウォーキングもジョギングと同じ長時間にわたって行う有酸素運動なので、足には大変な負担がかかっているものです。その為、ウォーキングを始めるにあたっては、フットケアについても考えることをお勧めします。
靴を選ぶのがウォーキングの基本
ウォーキングを「ただ歩くだけの運動」だと思って、あまり下準備に力を入れずに始めてしまう人は結構多いものです。しかし、運動である以上はそれなりの準備をしておかなければケガの原因になってしまいます。始める前の準備体操も大事な下準備ですが、ウォーキングの際に着用する靴を選ぶことも大事なのです。
ウォーキングの際の靴は、出来るだけ軽くて通気性の良いものを選ぶのが重要です。また、クッション性が高すぎると足にかかる負担が逆に増加してしまうので、中敷き・中底がほどほどに柔らかい靴が良いでしょう。また、足全体に掛かる負担を和らげるためにも、足の指に余裕が出来ることも確認しておきましょう。
腰に負担が掛かる歩き方をしない
ウォーキングは歩く速さと歩き方で運動強度が普段の歩行よりも強くなっています。運動強度が高いということは、身体にかかる負担も当然大きくなるということです。
ウォーキングの際の姿勢としてよく言われるのが「背筋をピンと伸ばす」こと。しかし、背筋を張るのではなく、胸を張った状態でウォーキングする人も少なくありません。胸を張ると腰にかかる負担が大きくなってしまい、腰痛などの原因になってしまいます。
また、ファッションモデルのように、腰を左右に振りながら歩くのも腰への負担が大きくなります。腰への負担が大きくなると、連動して足にも多大な負担がかかってしまうので気を付けましょう。
ウォーキング中は水分補給をしっかり行う
運動をすると汗をかくので、しっかり水分補給を行うようにしなければなりません。しかし、飲料水で水分補給をすると汗で失われた塩分が補えず電解質不足に陥ってしまいます。
運動時の水分補給には、電解質を補えるスポーツドリンクや経口補水液で行うようにしなければなりません。水分不足からくる脱水症状は足の肉離れの原因になるだけでなく、血液濃度が高まるため血栓ができやすくなって、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす恐れがあるので注意しましょう。
ウォーキング後は筋肉の疲れを取る
ウォーキングに慣れてくると、1~2時間ぶっ通しでペースを保ちながら歩けるようになってきます。しかし、長く歩けるようになればなるほど足に掛かる負担は大きくなってくるものです。
運動の後は、ストレッチ体操などでクールダウンを行うと筋肉の疲れが少なくなります。また、帰宅後はふくらはぎのマッサージや足湯で、足の血行を促進するようにします。筋肉疲労の原因である乳酸の除去と、足のむくみを予防するのに効果的です。