偏平足には見た目以外のデメリットも
偏平足とは、足の裏に土踏まずが形成されておらず、平らな状態のことを言います。この偏平足、誰かに足の裏を見られたときに「わあ、足の裏がまっ平らだね!」なんて言われて恥ずかしい思いをすることもあります。
だけど偏平足は、見られるとちょっと恥ずかしいだけではないんです。実は偏平足の人は、普通の足の人に比べると運動のパフォーマンスが低くなるうえに、足や腰にも負担がきてしまうそう!今回は、そんな偏平足の治し方をご紹介します。
偏平足には先天性と後天性がある
実は人間は、子供の頃は誰しも偏平足なのです。生まれたての赤ちゃんの足裏には脂肪がついており、このふっくりとした足には土踏まずがない状態です。これを先天性の偏平足と言います。
この偏平足は成長と共に脂肪がなくなり、同時に足の筋肉も歩行や運動によって発達するので、おのずと土踏まずができて解消されていきます。しかし、あまり運動をしない方の場合、足の筋肉の発達が未熟で、偏平足の症状があらわれてしまいます。
それとは反対に足の骨折などによって、足の形が崩れてしまい偏平足になる場合もあります。こちらのような偏平足を後天性の偏平足と呼びます。
スポーツをする方は要注意
そんな偏平足ですが、症状が軽い場合は弊害も少ないので治療などの必要はありません。専門的な治療が必要なのは、足裏などに痛みを感じる場合や、関節に障害が出る、などの重い症状の場合です。
ただし、偏平足は足の構造上、どうしても歩行が通常の方よりも苦手になってしまい、スポーツをしている方には不利になってしまいます。女性の中でも、美容のためにジョギングやウォーキングを行っている方はいらっしゃると思います。
そういったとき、足に負担がかかりやすく、疲れやすい足では困ってしまいますよね。そんな方のために、日常生活の中でも取り入れられる偏平足の改善法を見ていきましょう。
偏平足を改善する方法4つ
主に偏平足は、運動不足によって足裏の筋肉が未発達であるのが原因です。そのため、日常の中に足裏を鍛えられるようなトレーニングなどを取り入れていきましょう。
1. 裸足で生活する
皆さん、家でくつろいでいるときは大抵、靴下やスリッパを履いていると思います。実は、靴下やスリッパを履いているときと、裸足で生活をしているときでは、使う足の筋肉がまったく違います。偏平足で悩んでいる方は、思い切って部屋の中では裸足で過ごしてみると良いかもしれません。
2. 足の指でじゃんけん!
でも、冷え性だし裸足で生活するのは難易度が高いよ・・・。確かにそうです。男性の方ならいざ知らず、女性に裸足で生活せよ、というのは少し酷な気もします。そう言う方にぴったりなのが、足の指でじゃんけんをする「足指じゃんけん」です。これは、その名の通り足の指でじゃんけんを行うという方法。
やり方は、足の指でグー、チョキ、パーを作るだけです。注意したいのが、グーとパーは手と同じように形作れば良いのですが、チョキは親指だけを上げて、他の指は内側に握りこむようにするということ。左右の足でじゃんけんをして遊ぶ感覚で足裏を鍛えられるのが嬉しいところですね。
最初のうちは、グー、チョキ、パーの形に足を動かすのが難しいかもしれません。しかし、これを続けることによってだんだんと慣れてきて、自在に足指を握れるようになるそう。そこまでになると、足裏の筋肉はかなり鍛えられているはずです。
3. 足指ビー玉つかみ
こちらは、じゃんけんより難易度の高いトレーニング方法。足指じゃんけんに慣れた方は、こちらを実践しみましょう。
方法は、まずビー玉を平たい容器に入れます。足の指でそのビー玉をつかんで、一個ずつ別の容器に移していくというシンプルな方法。ビー玉はそれぞれの足でつかむようにしましょう。また、ビー玉は10~30個程度を目安として、トレーニングを行うようにしましょう。
4. 偏平足用のインソールを使用する
偏平足の症状が重い場合、少しの運動で足に痛みを感じてしまうこともあります。そういった方は、運動がなかなか続けられないですよね。
そういった方の場合には、偏平足用のインソールがオススメです。このインソールは、偏平足の改善に直接影響するものではないのですが、足裏にかかる負担を軽減してくれる効果があります。そのため、偏平足の方が運動をする場合には必要になってくるものでもあります。
偏平足にならないよう足裏を鍛えよう
偏平足についての今回の記事、いかがでしたでしょうか?偏平足の症状は大抵の場合、ほとんどが軽いもので、弊害も少ないと思います。しかし、女性の美は足元からとも言います。足は、女性が美しくなるためにはかかせない部分。
美容のためにウォーキングやジョギングで足を鍛えようとしても、その元となる部分に問題があっては、上手く鍛えることもできませんよね。偏平足にならないよう、今回紹介した方法を試してみてはいかがでしょうか。