足のトラブルの原因は何?
女性の8割。この数字が何を示しているかわかるでしょうか。これは、足や脚にトラブルを抱えている女性の数です。足の冷えや外反母趾、かかとのひび割れ。そして、脚のむくみや膝の痛みなどなど。こういったトラブルは、実は足にある「足裏アーチ」の崩れが原因なのかもしれません。
「足裏アーチ」ってなに?
足裏アーチと言われても、ほとんどの人が聞き覚えのない単語だと思います。この足裏アーチとは、体の全部の体重を支えるために足の裏に存在する三本のアーチのこと。足の骨を、筋肉が支えて持ち上げるようにアーチ状に形成さているために、「足裏アーチ」という呼び方をします。
この足裏のアーチは筋肉や腱で支えられています。そして、立ったり、歩いたりする際に身体全体からかかる衝撃を吸収するための役割を果たしています。いわば、足にそなわったクッションのようなものと言えば、想像しやすいでしょうか。
そのように重要な役割をしている足裏アーチ。だからこそ、このアーチの形が崩れてしまうと、その部分が余計な刺激を受けて足の角質が硬くなったり、脚の血流が悪くなり、むくみやすい体質になったり、冷え性に繋がってしまいます。
足裏アーチをもう少し詳しく知りたい!
足裏アーチは三本あります。一本目は土踏まずを形成している内側の縦アーチ。二本目は足指の下を横断している横アーチ。そして、三本目の足の側面部を支えている外側の縦アーチです。自分の足裏の様子をじっくりと見ると、三角を描くようにしてアーチが三つ存在しているのがわかりますよね?これが、足裏アーチです。
そして、このそれぞれが重要な役割を担っていると言えるでしょう。例えば、内側の縦アーチが崩れていると、偏平足になってしまいます。偏平足はむくみや冷えを招くほかに、運動をする際のパフォーマンスの低下にも繋がってしまいます。
二本目の横アーチが崩れている場合は、足指の角質が硬くなってしまったり、魚の目や外反母趾といった症状を引き起こすことにもなります。
三本目、外側の縦アーチが崩れてしまっている場合は、O脚のリスクがあり、膝の痛みや腰痛になってしまう場合も。
このように、足裏アーチが崩れていると様々なトラブルを脚・足に引き起こす原因になってしまいます。いわば、足裏アーチとは、体の大事な土台とも言える部位なのです。
足裏アーチの崩れは日常の習慣から!?
身体にとっても重要な足裏アーチですが、実は日常のちょっとした習慣が原因で崩れてしまっている場合があります。大きな原因としては、合っていない靴を履いていることと、足に負担をかけるような悪い姿勢をしていることが挙げられます。
こんな姿勢はしていませんか?
特に足裏アーチを崩してしまう姿勢があります。それは、交差立ちと片側に体重を寄せて立ってしまうこと、それから足組みです。
交差立ちは、立っているときに足を交差して立ってしまうこと。この姿勢は、股関節を歪めるだけではなく、足裏の重心のバランスを崩してしまうため外側のアーチに負担がかかってしまいます。長く続けると、この負担によって外側アーチが崩れてしまいます。
ついやってしまう人も多いと思いますが、足の片方にだけ体重をかけて立ってしまう姿勢も良くありません。これは片方の足のアーチにだけ負担がかかってしまうので、足裏のバランスが崩れて、身体全体が歪んでしまう結果にもなります。
足組みは骨盤が歪みを招くため、そこにつながっている足裏アーチも伴って歪めてしまうことに。
私、足裏アーチが歪んでいるかも・・・
足裏アーチが歪んでいるかも、と不安になってきた方に朗報です。この足裏アーチは、骨を支えるための筋肉によって形成されているため、ある程度はトレーニングをすることによって、歪みを改善することができるのです。
足指じゃんけんで足裏の筋肉を鍛えよう
足裏の筋肉を鍛えるためには、足の指を積極的に動かすことが重要です。それにぴったりなトレーニングがずばり「足指じゃんけん」です。これは、普通の手でするじゃんけんと同様に、足の指を使ってグー、チョキ、パーを作るというもの。
ただし、チョキだけは親指を上げて他の指は握りこむようにするのがポイントです。最初のうちは、指が上手く動かないこともありますが、続けることでそのうち自由自在に動かせるようになるはずです。