もしかして、もしかすると・・・私って水虫?
「もしかしたら、水虫かもしれない」と多くの女性が一度は悩んだことがあるのではないでしょうか?ある調査によると、首都圏に住んでいる女性のうち5人に1人が水虫にかかっている、なんていう統計が出たんだとか。
水虫は男性がかかるもの、というイメージがあります。しかし、水虫のリスクは男性も女性も半々である、という話もあります。もし自分が水虫にかかってしまった場合は具体的にどうすれば良いのでしょう。今回は、そんな水虫のケアと対策方法を見ていきましょう。
そもそも水虫ってなんなんだろう?
水虫とは、「白癬菌(はくせんきん)」というカビ菌が皮膚の表面に付着し、寄生してしまった状態のこと。白癬菌が寄生することによって、皮膚に異常が起こります。これらの症状を総称して「水虫」と呼ぶのです。
こんな水虫の症状はでていない?あなたの足は大丈夫?
水虫には大きく分けると、4つの症状があると言われています。もしも、自分が水虫かも?と不安な方は、以下の症状が足にでていないかを確認してみましょう。
水虫の代表格「趾間型(しかんがた)」
多くの人が水虫、と言われて思い浮かべる症状がこの趾間型と呼ばれるタイプのもの。足の指の間の皮膚が、ふやけてむけてしまったり、発赤(ほっせき)がでていたり、かゆみを感じることもあります。ひどい症状になると、皮膚がただれて痛みを感じる場合も。
水ぶくれが特徴の「小水疱型(しょうすいほうがた)」
こちらは、その名の通り水ぶくれができるタイプの水虫。足の側面や土ふまず、もしくは足裏全体に小さな水ぶくれができます。強いかゆみを感じる場合もありますが、角質の厚い部分に感染していると、かゆみを感じない場合もあるそうです。水虫は主に前述の趾間型とこちらの小水疱型の症状が9割を占めると言われています。
二次感染力が高い「角質増殖型」
角質増殖型の特徴は、足の裏やかかとの皮膚が分厚くなるという症状。また、足の皮膚がひびわれたり、むけてしまうことも。そして、この水虫は症状が進むと皮膚がぼろぼろと剥がれ落ちてきます。この剥がれ落ちた皮膚には、白癬菌が多く住み着いているので、他の人が踏んでしまったり接触してしまうことで、二次感染してしまう危険性があります。
爪だって危ない!「爪白癬(つめはくせん)」
水虫の中でも変り種。爪の水虫を爪白癬と言います。足裏にできた水虫を放置していると、この爪白癬を併発してしまう危険性が高まります。症状としては、爪が分厚くなり、黄白色に変色します。かゆみなどはありません。この爪の水虫が厄介なところは、他の水虫と違って塗り薬で治療することができない点です。治療には飲み薬を必要とします。
どうすれば良い?水虫のケアと予防対策
水虫の症状がわかったところで、次はどのようにケアをしていけば良いのでしょうか。一般的には、水虫は皮膚科や薬局で売っている水虫用の塗り薬、もしくは飲み薬で治療していくことになります。水虫は、自然に治癒するものではありません。そのため、正しい医療薬を用いてケアしていきましょう。
水虫の治療薬はどう選べば良い?
水虫の治療でも比較的容易であるのは、市販の水虫薬を使うこと。とくに、趾間型と小水疱型の場合は、この市販の塗り薬で治療できることが多いのです。また、趾間型の場合はクリームやパウダータイプの塗り薬が効果的で、小水疱型はジェルやスプレータイプのものが効果的だという違いがあります。
しかし、角質増殖型と爪白癬の場合、菌がそれぞれ皮膚や爪の奥に入り込んでいる場合が多く、皮膚科でもらえる水虫用の飲み薬が治療に必要になってきます。症状が重い場合は、皮膚科に行って診断を受けるようにしましょう。
治療薬を使うときのポイントを教えて!
治療薬の効果を発揮するためには、使うタイミングに注意しましょう。ほとんどの塗り薬タイプの治療薬はお風呂上りに、足をしっかりと乾かしてから塗布する必要があります。
また、注意したいのは始めは患部の周りから薬を塗るということ。患部から薬を塗り始めると、症状の出ていないまわりにも水虫を広げてしまうことにもなりかねません。それを防ぐために、まずは患部の周りから薬を塗ることを必ず守りましょう。
また、薬を塗った後は手に白癬菌が付いていることもあるので手を必ず洗いましょう。
水虫の一番の予防法は?
水虫は湿度の高いところを好みます。そのため、お風呂上がりにしっかりと足を乾かしたり、いつもはいているブーツを乾かしておくことが重要です。
また、白癬菌は皮膚に付着して約24時間で感染します。そのため、白癬菌が足に付いたとしても24時間以内に洗い落とせれば、水虫にはかからないということです。なので、一日の終わりにお風呂に入って足をしっかりと洗うことが、一番の予防法になります。